「少年Aではない君と」を観て。

いじめをした人間は、いじめを受けた人間に殺されても仕方ない。というか中学時代に私をいじめていた奴らをいつか全員殺したいとずっと思って生きてきた。

卒業してからもう20年近く経つのに、思い出す度激しい憎悪の気持ちが消えないのにも関わらず、今日まで何もせずに生きてきたのは、ひとえにそいつらを殺すことのメリットと私の人生を両天秤にかけたときに割に合わないと思っていたからで、決して殺人は悪いことだからしないと思っていたわけではない。

しかし今日放送された「少年Aではない君と」を観て、初めて殺さなくてもいいかと思えた。
劇中、『心を殺すのと、体を殺すの、どちらが悪い?』という問いかけがあり、すごく考えさせられるのだが、最終的に『どちらも悪いことだが、心は少しずつでも治すことができる。体は二度と取り戻すことができない。』という結論に至る。

その答えが今までの中で1番心にすんなりと入ってきた。
だからこの先私は殺さないと思う。

でも今まで誰かをいじめていたことがある人、現在誰かをいじめている人は忘れないでほしい。
いじめを受けた側は何年経っても忘れないし、報いを受けるべきだと思っていることを。